cyanpon の お気に召すまま

気の向くまま赴くまま

ベイマックスは全てにおいて完璧だった。

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『ベイマックス』を観てみた感想を、ざっくばらんに書いてみたいと思う。

率直な感想としては、
良い意味で(期待を裏切られた)というのが
正直なところ。

既にこの映画を観た方々のレビューを拝見する限り、
過去のディズニー映画と比べても「アナと雪の女王」とは一線を画す素晴らしい出来というのは、
大方の予想通りに見受けられる。


”あなたの心とカラダを守ります”と日本版ポスターにも書いてあるように、
この映画を観る前までは、
一人の少年タダシと、ケアロボットの心温まる触れ合いファンタジーのような
イメージが強かったのだが、、蓋を開けてみたらとんでもない。
バリバリのアメコミヒーローものだったことに驚きを隠せない。

そもそも、現代は『Big Hero 6(ビッグ・ヒーロー・6)』というマーブルコミックの漫画。
ベイマックスでは、仮想のサンフランシスキョーとして舞台はアメリカっぽいが、
原作の世界では日本をイメージしたサムライ魂が見てとれる戦隊ものになっている。

ディズニーは、この漫画をリスペクトしたうえで、
ベイマックスとヒロを物語の中心に沿えて、リテイクした作りを行い、
全く別のヒーロー像を生み出した。

これも、ディズニー映画を不況のどん底から立ち直らせた
エド・キャットムルとジョン・ラセターピクサー共同創設者二人の
成せる技としか言いようが無い。

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

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個人的に好きな場面(というか泣けた)は、
ベイマックスがワームホールからヒロをロケットパンチで助け出すシーン。
思わず、涙がちょちょ切れてしまった。。

それで終わらず、ロケットパンチの手の中に残っていたチップのおかげで
ベイマックスを復元できてしまうというおまけ付き。
もう、こぼれ落ちる涙もここで最高潮である。

最後のエンドロールで流れるAIの「STORY」で
顔面がぐしょぐしょで鼻水ズルズルである。
もはや、準備良く持ってきていたティッシュも品切れ。

隣で観ていたカップルからも、
「いい話しだったよね(彼)」「うん(彼女)」みたいな
感想が自然に漏れていた。


そんなこんなで、前説で流れるショートストーリーが
ディズニー映画ではよくあるのだが、これがまたかなり卑怯というか、
これで深層心理に余計に響いてきたのは私だけだろうか。

子犬の食事にまつわるエピソードがとにかく秀逸。
ベイマックスを観る前から、はからずも泣いてしまった。


皆さんは、このベイマックスを観て
どのような感想や感情を持たれただろうか。

是非観て頂きたいディズニー映画の一本。